建設業のための金融機関の選び方

建設業が取引金融機関を選ぶ際、どのような点に気をつければよいのでしょう? それは(1)経営の安定性、(2)商品やサービス内容、(3)利便性の3点です。これらのうち、いずれかを重視して選ぶとよいでしょう。

自社の経営規模とマッチした金融機関を

経営の安定性の面で優れているのは、政府系の金融機関。基本的に経営破たんの危険性がありません。融資のポイントは事業内容が政策に沿っているかどうか。一般の金融機関からの資金調達が困難なときにも耳を傾けてくれます。ただし、融資の審査に時間がかかる傾向にあります。

商品やサービス内容に関しては、自社の経営規模とマッチした金融機関を選びましょう。中小建設業の場合は、都市銀行と取引をしても、重要な取引先として扱われないケースが少なくありません。また、政府系金融機関はあくまでも民間金融機関の補完的役割なので、メインバンクとしては扱いにくいでしょう。

利便性とは、金融機関の支店との行き来がしやすいかどうかという点です。建設業の場合、残高証明書を発行する機会がありますが、そのときに支店が離れていると都合が悪いです。地方都市の場合、政府系金融機関や都市銀行の支店は限られています。地域に密着した地方銀行や信用金庫等をメインバンクにしたほうが、何かと便利でしょう。

1行取引は大きなリスク

注意しておきたいのは、1行取引のリスクです。

かつては1行取引だと融資を受ける際に有利になったこともありましたが、現在は違います。今や銀行も倒産する時代。銀行の業況が悪くなれば、当然融資の締め付けが厳しくなります。特に合併した銀行では合理化を進めているので、資金供給のひもがきつくなっているとも言われています。

そういう意味では、複数の銀行と取引し、資金調達の機会を少しずつ広げておく必要があります。都市銀行、地方銀行、信用金庫等では貸し出しのスタンスが違うので、それぞれバランスよく取引するとよいでしょう。

 
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