アイディアは、つくるより選ぶのが難しい? アイディアの選び方、その5

アイディアを選ぶための8つのテクニックも、今回が最後。(7)と(8)について、ご紹介していきましょう。
(7)は、「そして、最後は、感覚で。感覚の中には、言語化しきれない理由が含まれている」。前回お伝えした(6)の段階で、3案~数案に絞った後に、この(7)の段階がやってきます。

これまでは、なんとなく良いとか悪いとか言わずに、その理由を言語化すべし、と言ってきました。しかし、最後の最後は、“好き嫌い”や“イケそう、イケなさそう”などの感覚的な判断で決めるのがいちばんです。

なぜならば、“好き”や“嫌い”の中には、言語化からこぼれ落ちた大切なものが含まれているケースが多いからです。言語化すること、言葉にすることは、アイディアを“選ぶ・決める”の、特に“選ぶ”のステージでは大きなチカラを発揮します。言葉にして、理屈で考えて、頭をクールに保って進めていくことはとても大切だし、とてもパワフルです。

限られた時間の中で進行して行くとき、すべてを言語化し、最後まで理屈で考えるのは、得策ではありません。

最後の最後の“決める”ときに理屈だけに頼ると、何かスッキリしない迷いが残ることがあります。「あっちの方がいい気がしたんだけど、理屈で考えるとこっちだものなぁ」という理由で決めた最終案には、イマイチ思い入れを持てず、どこかで努力も満点とはいかず、結局良い結果が得られないということにもなりかねません。 

最後は、(8)の「アイディア開発の全体像は、理屈で下地⇒感覚でジャンプ⇒理屈で選択⇒感覚で決定!」で締めましょう。

ここまでご紹介してきたアイディアを選ぶための(1)~(7)のテクニックの全体像を眺めてみると、「理屈→感覚→理屈→感覚」という経緯をたどっていることが分かります。

また、それ以前の“アイディアを作る・考え出す”段階でも、同様です。アイディアを考えるときも、最初にさまざまな資料を読み、いろいろと調べると思います。そこで得た知識から、まずは理屈で考え、その後に面白いとか効果的なアイディアを考えようとするわけです。

ここでも、「理屈で下地⇒感覚でジャンプ」というメカニズムは働いています。いきなり「何か面白いことはないか?」と考え出さずに、理屈で整理します。しかし、資料に沿い、理屈で考えているだけでは、アイディアの幅も数も満足のいくものにはなりません。理屈で下地を作ったら、リラックスして、荒唐無稽でもいいから「ジャンプ!」を心がけることが大切です。

左脳だけでも右脳だけでも、優れたアイディア開発はできません。自分の脳の左側と右側を行ったり来たりする感じ、理屈と感覚を自在に行き来するセンスを、ぜひ意識して取り入れてみてください。

さて、次回からは、ビジネス会話術について、ご紹介していきましょう。人前であがらずに、そして臨機応変に話すための秘訣をお知らせしていきます。

次回:人前であがらずに、そして臨機応変に話すための「ビジネス会話術」その1

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